2008.07.03 Thursday
祭りのあと
決勝戦の翌日、朝9時頃に昨日試合を見たファンゾーンに行ってみた。驚いたことに、昨夜、いたるところに散らかっていたコップやゴミが、きれいに片付けられている。特設ステージの解体作業も始められていた。3週間にわたって繰り広げられた熱狂の宴は、まるで何もなかったかのように、通常の生活に戻されていく。
特設ステージがあったため大会中は気がつかなかったが、市庁舎のベランダには赤や白の花が飾られていた。冬にこの国を訪れた時、花をまったく目にすることのない灰色の街を寂しく感じたものだが、夏のオーストリアには、いたるところに花が飾られている。市庁舎のような白い石で作られた、どちらかというと無機質な感じを受ける建物も、ベランダの花で与える印象はずいぶん異なる。市庁舎の花は、オーストリアの人々のやさしさを感じさせてくれるものだ。
試合の合間にハプスブルク家の夏の離宮、シェーンブルン宮殿を訪れたが、広大な庭園と巨大な建物にまず驚かされたが、実際に建物の中を回ってみると、ベルサイユ宮殿に比べると、一つ一つの部屋が小さいし、予想の他、質素であることに気がついた。ハプスブルク家を象徴する薄い黄色で包まれた建物はとても清楚で品がある。
オーストリアはもともとサッカーよりもウインタースポーツが盛んな国であるだけに、ユーロ開催にあたって、国民の関心が低いのではと心配されながらも、多くの人はやはりお祭りを楽しんだようだ。決勝戦当日、街中でそれを実感したし、決勝戦翌日の朝にはテレビでも大会を振り返る映像が何度も流され、また地下鉄に乗れば、スペインの優勝が一面に報じられた新聞を熱心に読んでいる人を数多く見つけた。
オーストリアの人々はまた再び静かな日常を取り戻していくのだろう。文化、歴史の奥深さを感じさせるウイーンの街並みから、ヨーロッパの中心であることをあらためて感じさせられたし、たくさんの人種が住むコスモポリタンとしての側面もこの街に大きな魅力を与えていた。サッカー場を周り感じたのは、警備員などもけっして威圧的な態度を見せるものはなく、ボランティアたちの顔には常に笑みが溢れ、優しかった。サッカーの祭典ユーロがオーストリアという国の魅力をさらに強くしたのは間違いなかった
竹澤哲さんによる渾身の書き下ろし『ジンガ:ブラジリアンフットボールの魅力』はこちら



決勝戦の翌日、朝9時頃に昨日試合を見たファンゾーンに行ってみた。驚いたことに、昨夜、いたるところに散らかっていたコップやゴミが、きれいに片付けられている。特設ステージの解体作業も始められていた。3週間にわたって繰り広げられた熱狂の宴は、まるで何もなかったかのように、通常の生活に戻されていく。
特設ステージがあったため大会中は気がつかなかったが、市庁舎のベランダには赤や白の花が飾られていた。冬にこの国を訪れた時、花をまったく目にすることのない灰色の街を寂しく感じたものだが、夏のオーストリアには、いたるところに花が飾られている。市庁舎のような白い石で作られた、どちらかというと無機質な感じを受ける建物も、ベランダの花で与える印象はずいぶん異なる。市庁舎の花は、オーストリアの人々のやさしさを感じさせてくれるものだ。
試合の合間にハプスブルク家の夏の離宮、シェーンブルン宮殿を訪れたが、広大な庭園と巨大な建物にまず驚かされたが、実際に建物の中を回ってみると、ベルサイユ宮殿に比べると、一つ一つの部屋が小さいし、予想の他、質素であることに気がついた。ハプスブルク家を象徴する薄い黄色で包まれた建物はとても清楚で品がある。
オーストリアはもともとサッカーよりもウインタースポーツが盛んな国であるだけに、ユーロ開催にあたって、国民の関心が低いのではと心配されながらも、多くの人はやはりお祭りを楽しんだようだ。決勝戦当日、街中でそれを実感したし、決勝戦翌日の朝にはテレビでも大会を振り返る映像が何度も流され、また地下鉄に乗れば、スペインの優勝が一面に報じられた新聞を熱心に読んでいる人を数多く見つけた。
オーストリアの人々はまた再び静かな日常を取り戻していくのだろう。文化、歴史の奥深さを感じさせるウイーンの街並みから、ヨーロッパの中心であることをあらためて感じさせられたし、たくさんの人種が住むコスモポリタンとしての側面もこの街に大きな魅力を与えていた。サッカー場を周り感じたのは、警備員などもけっして威圧的な態度を見せるものはなく、ボランティアたちの顔には常に笑みが溢れ、優しかった。サッカーの祭典ユーロがオーストリアという国の魅力をさらに強くしたのは間違いなかった
竹澤哲さんによる渾身の書き下ろし『ジンガ:ブラジリアンフットボールの魅力』はこちら


























